AIを活用しても、情報の信頼性を見極める視点は欠かせません。
業務に必要な情報を速やかに取得する必要性は、さまざまな業務シーンで生じます。もっともらしい答えを得るだけであれば、現在は汎用AIサービスでも容易に実現できるようになりました。一方で、AIがアクセスできない領域に重要な情報があるのではないか、AIは本当に最適な情報を参照しているのか、ハルシネーション(不正確な情報がAI回答に含まれる事象)が発生していないか、といった懸念は今も残ります。
生成AIの登場以前も、誰もがWeb検索を通じて情報を取得できる環境にありました。しかし、Web上の情報は玉石混淆です。現在はAIが生成した情報も急増しており、AIがAI製の情報を引用する場合もあるなど、情報の出所や信頼性を見極める重要性はさらに高まっています。こうした課題に対して、調査解析とAI活用推進の経験を活かし、アプリ開発や普及活動を推進しています。
効率化、品質、信頼性を同時に満たすAI活用を支援します。
期待される役割は、AI活用による業務効率化、出力品質の高水準維持、出力の信頼性確保の三点を同時に満たしながら、各業務担当者の実務にAIを適用できるようにすることです。そのために、調査担当としての経験を活かした情報調査アプリや、大量の情報を選別するためのアプリを開発してきました。いずれも、現状の汎用AIサービスでは実現が難しい機能を中心としており、現在も情報収集・加工にフォーカスしたアプリ開発を進めています。
また、アプリを整備するだけではAI活用は普及しません。状況に応じて適切な指示をAIに出すこと、AIアプリを使い分けること、AIの限界を理解した上で出力を判断することなど、効率化に伴って人が果たすべき役割は広がっています。利用者側のAIリテラシー向上も欠かせないため、最新動向の解説、AI活用に関する悩みを解消するためのアドバイス、仕組みの説明などを目的としたセミナーを継続的に実施しています。三菱ケミカル株式会社の皆様に向けたセミナーには、延べ6,000人以上にご参加いただいています。
リサーチの専門性を起点に、判断を支えるAI活用を実装します。
社名にも表れている通り、私はリサーチを専門とする集団の一員です。情報調査解析の経験を活かし、リサーチの専門家として、価値ある情報の収集・加工・提供を重視しています。その価値を失わない形でAIによる効率化を進めることが、私の取り組みの軸です。
表面的な要望にそのまま応えるだけでは、有用な情報提供につながらない場合があります。質の高い回答を実現するには、背景や状況、課題を捉える視点、取り得る選択肢を総合的に考慮し、真のニーズに応えるアプローチが重要です。この考え方をアプリ開発やセミナー設計にも応用し、研究開発・知的財産活動の現場で必要とされる情報や、それを得る仕組みを提供できるよう心掛けています。
今後も、リサーチの専門性とAI技術を組み合わせ、実務における判断を支える信頼性の高い情報活用基盤づくりに取り組んでいきます。
