R.NAKANO

環境動態試験の実務力を土台に、
信頼性の高い安全性評価を支えます。

05 製品安全評価部門 安全科学研究センター
環境影響評価1グループ
R.NAKANO 環境動態評価・環境リスク評価

経歴
2018年3月 神戸大学大学院 農学研究科 生命機能科学専攻 修士課程修了
2018年4月 株式会社LSIメディエンス入社
2021年7月 株式会社LSIメディエンスから株式会社三菱ケミカルリサーチへ環境リスク評価事業を継承、現在に至る
得意領域
新規化学物質の環境動態評価(生分解性・生物蓄積性)および欧州向け医薬品環境リスク評価を得意領域としています。

化学物質の生分解性および生物蓄積性に関する試験を担当し、環境中での挙動を評価する業務に携わっています。現在は、欧州向け医薬品の環境リスク評価や、新たな試験メニューの導入にも取り組んでいます。

化学物質の環境中での挙動を、試験を通じて評価します。

R.NAKANO

生分解性試験では微生物(汚泥)を用いてどの程度分解されるかを確認し、生物蓄積性試験では魚類(コイ)を用いて生体内にどの程度蓄積されるかを調べます。これらの試験は、化学物質が環境へ与える影響を評価する上で欠かせないものです。

試験対象となるのは市場に出る前の新規化学物質です。既存の分析法がないことも多いため、試験実施前の条件検討では、分析法の確立に特に多くの時間を費やします。LC-MS、GPC、TOC計といった分析機器を用いながら、必要な感度や精度を満たせるよう、分析前処理、カラム、溶離液、装置温度などを一つ一つ検討していきます。

ガイドラインの考え方を踏まえ、最適な試験方法を見出します。

R.NAKANO

対象となる化学物質は多種多様で、それぞれに応じた対応が求められます。例えば、生物蓄積性試験は化学物質を溶かし込んだ水中で試験を行いますが、揮発性や感光性を持つ物質、水中で不安定な物質では、水中濃度の維持が難しくなります。国際標準試験法のOECDテストガイドラインなどに準拠して試験を進めますが、完全にガイドライン通りの方法で試験を実施することが難しい場合もあり、ガイドラインの考え方をどのように適用するかを検討する必要があります。

こうした制約の中で最適な試験方法を見出す過程には苦労もありますが、自らの工夫や判断が結果として現れる点にやりがいを感じています。生分解性と生物蓄積性という性質の異なる試験を担当してきたことで、安全性評価全体の流れを意識しながら業務に取り組めるようになりました。

海外試験機関との連携や
新規メニュー導入にも取り組んでいます。

R.NAKANO

欧州向け医薬品の承認申請に必要となる環境リスク評価では、製薬会社からの依頼を受け、試験・評価報告書作成を実施しています。一部を海外試験機関に委託する際には、進行管理や技術的な確認を行うラボモニターとしての役割も担っています。海外試験機関とのやり取りでは、試験の目的や条件を正確に共有するための丁寧なコミュニケーションが欠かせません。

また、農薬登録に必要な試験分野では、新たな試験メニューの導入にも携わりました。ガイドラインに準拠した試験内容の整理、機器・手順の整備、標準操作手順書や記録様式の整備に取り組み、品質面での基盤づくりにも努めました。その結果、新規試験分野において農薬GLP認証を取得し、実際の業務として顧客からの依頼につなげることができました。

今後も培ってきた知識と経験を活かし、新たな課題にも柔軟に対応しながら、信頼性の高い評価を提供することで社会に貢献していきたいと考えています。